『チルチンびと』83号は、特集・キッチンで変わる暮らし ― ひと匙の工夫で豊かな時間を。この一冊で見つけたことばの“美味礼賛”。
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お母さんの味って、いろんな欲が削ぎ落とされたひとにしかつくれない味ですよね。(おばあちゃんちの台所 ― 郷土料理を今につなぐ・長尾明子)
家族のつながりが密になるように、台所は独立せず居間と一つの空間であってほしい。(台所はいつでも家族主義・大野正博)
有名私立中学に合格した子どもの家を調べたら、みんなリビングで勉強していたという調査結果が書かれた本が、2006年に出版されました。(キッチンまわりが家族の居場所・小伊藤亜希子)
かつて、台所は私のお城だった。(私のお城は戦場になった・塩山奈央)
楽しみの詰まった自分だけの書斎、キッチンはそんな空間であってほしい。(キッチンは女の書斎・佐藤敬介)
一緒に仕事をする人とは、同じ釜の飯を喰うべきだ。(半畳キッチン繁盛記・奥村まこと)
自然に沿って生きれば、その恵みを分けてもらえる。(生きる力を呼び覚ます山の台所・近藤夏織子)
さまざまな子どもの生活の中で、夕食の楽しさに影響を及ぼしていたのは、早起きすることと家族一緒に食事をすることでした。(食卓での家族団らんの過去・現在・未来・表 真美)
みんなで一緒に楽しく食べる習慣をこどものころからもたなくてはならない。(こどもと建築 ― 食をめぐる経験と環境・仙田 満)
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『チルチンびと』83号は、このほか、ダブルキッチンで自宅時々カフェ / 週末の私の家はまちのパン屋さん / 生活美の台所道具 / キッチンのアクセサリー タイル・金物・水栓 / 自然素材でキッチンをつくろう! / 工務店がデザインする上質な木の空間 / 第3回2014年度 チルチンびと住宅建築賞受賞者発表 / (株)タカコウハウス・東北の工務店の挑戦 など、充実の224ページ。定価(本体917円+税)。3月11日発売です。