『チルチンびと』79号〈特集・手仕事のある家〉で出会った言葉です。
濱田庄司は、「陶器の絵付けは縞にはじまって縞に終る」と言ったらしいが、同感だ。(「a day in the life」 安西水丸)
デザイナーとしてつくった服は、人が装うためのもの。手元に残らないのが寂しかったけれども、自分で縫ったキルトは暮らしを豊かにしてくれます。(「生まれ変わった古い着物で住まいを彩る」林メアリー)
何百万年にもわたって人は植物の効能を暮らしに取り入れていたはずなのに、ここ数十年はその恵みを、忘れているんじゃないでしょうか。 (「手を動かして仕上げた我が家で、こつこつ草仕事」鈴木七重)
階段や門扉などには鍛鉄をよく用います。鍛鉄の魅力も、やはり手の跡です。スチール製の手すりにはない凸凹感。(「松本直子さんと手仕事の世界」松本直子)
装飾は、決して建築の埋め草や付随品ではないのです。(「手仕事の喜び」長谷川 堯)
決して子どものためにつくっているわけじゃないよ。でも、子どもが楽しい家はいい家なんだよ。(「住まいは、大きなおもちゃ箱」大野正博)
気持よい眠りの空間をつくってあげたい。こどもは眠ることによって、成長し大きくなるのだから。(「こどもと建築」・仙田 満)
夜、帰宅すると、道から我が家が一つの灯りのように見えるんです。ああ、家に帰ってきたって、それだけで安らげるんです。(第2回 「チルチンびと住宅建築賞」最優秀賞の家に住む・田中さん)
『チルチンびと』79 号〈特集・手仕事のある家〉は、3月11日発売。
安西水丸さんの民芸ライフ / 家を彩る手縫いの芸術・林寛治、メアリー / 建具、左官、鉄ー 職人の手技・松本直子 / 手間ひまかけた家づくり・坂田卓也 / 論壇・長谷川 堯、濱田琢司 / 保存版・土と炎が生む魔法 ー タイルのすべて・タイルのある時間、タイル原色図鑑、手づくりタイル、タイルの歴史、タイルのつくり方、インテリア実例集、タイルQ&A、タイルカタログ / 子育て特集・家は大きなおもちゃ箱 大野正博 。その他、熱環境、スマホの影響など論四題 / 首都圏でつくる本物の木の家 / 工務店がつくる上質な木の空間 …… など、充実の240ページ。定価 980円。