これは『チルチンびと』77号 〈特集・庭仕事のある家〉から摘んだコトバです。
夏の草茫々の庭は今でも好きだ。カマキリや蝶と同じだろうか。(「a day in the life 」安西水丸)
家を建てて、庭はどうしようか、と考えるのではなく、草や木が生えているところに家を建てるのです。(「辻田さんちの庭のこと」奥村まこと)
モリスは「庭は家の衣服である」として、自宅の壁にはジャスミンやニオイリンドウ、バラなどのツルを這わせていた。(「鶴田静さんの『モリスの庭』」)
遣水のほとりの野筋には、おほきにはびこる前栽をうふべからず。桔梗、女郎、われもかう、ぎぼうし様のものをうふべし。(「花薫る、平安貴族の庭の植栽」飛田範夫)
ユズ茶をつくって残った種を蒔いたり、鳥や風が運んできた種が芽吹いたり、手をぬけば抜くほどいいの。(「李朝の美と響き合う3坪の草の庭」)
楽園は英語でパラダイス(paradise)といいますが、その語源は古代ペルシャ語で大庭園を意味するパルデス(pardes)にあるといわれています。(「生きる力を育む庭」多田充)
『チルチンびと』77号 〈特集・庭仕事のある家 〉は、9月11日発売です。