『チルチンびと』94 冬号は、特集二本立て。おもしろくて、暖かくなる記事満載です。そのうちから、2本を、ご紹介。
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まず、特集「越前・福井の人びと」。好評連載「すごろく気分」(村松友視)も、福井の話題です。題して「アラレガコをご存知ですか?」。
〈アラレガコという魚の名をご存知だろうか。かく言う私とても、この魚は、あるきっかけがなかったならば、永久に無縁であったかもしれぬ存在なのだ。〉と、書き出す。そして、〈…… 福井県九頭竜川の棲息地は国の天然記念物に指定されていて、産卵のため川を下るころ霰がよく降ることから “ あられがこ ”と言われる。冬が旬などと『俳句歳時記』には出ている。〉
とつづき…… やがて旅の話になり、この魚は、焼いて骨酒にすれば最高、と乾杯! 福井の冬も、最高です。
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そして、もう一つ。特集「太陽エネルギー住宅と薪ストーブ」から、こういう話題を。
「燃料 = 薪を育てるのは太陽です」(松田直子)。〈太陽の光はこの地球上でいちばん大きく、毎日、どこへでも、無料で届けられるエネルギーです。地球に降り注ぐ太陽エネルギーは、1秒あたり約42兆キロカロリー。これは1秒間に世界中で使っているエネルギーの2万倍以上という、ものすごい量に相当します。〉さて、〈……この地球上で唯一、体内に太陽光を蓄積できる生物がいるのです。それはなんでしょうか。答えは「植物」です。〉
薪ストーブは、太陽を燃やしているのです。
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特集 越前・福井の人びと …… 黒田美恵 図案家、陶芸家 土本訓寛・久美子、喫茶店 迦毘羅、味噌 糀 国嶋清平商店、雑貨店 GENOME、越前和紙 やなせ和紙、農家 フィールドワークス、パン屋 スックムック、雑貨店 テリフリ / 平泉寺と白山信仰・平泉隆房 / 永平寺町の古民家で過ごす “ ちょっと”いい時間 カフェ チョット / 福井 もの巡り/ 紫式部と越前武生・福嶋昭治 / 家づくりびと・住まい工房
特集 太陽エネルギー住宅と薪ストーブ …… 自エネ組 / OMソーラー / そらどま / そよ風 / エアパス / 薪ストーブは、太陽を燃やしている 【未来工房】、エコ建築考房 、TALOインターナショナル ほか / 最新 薪ストーブカタログ 2017-2018 / ソーラーグッズカタログ
『チルチンびと』94 冬号 は、12月11日発売。208ページ。定価[本体917円 +税]。お楽しみに。