『チルチンびと』91 春号 は、特集二本立て。
・金沢 ひと・まち・住まい ー このまちに生きる12人の女性たち
・住宅デザインの目利きになる ー 建築家・松本直子さんに訊く美のポイント
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その〈特集・金沢〉に、女性たちのこんな言葉を見つけました。
金沢の建築、工芸品や料理、菓子に見られるように、「仕上げにこだわる」「古さと新しさが同居する」気骨は、冬の厳しさに耐え、黙ってこつこつ真摯に勤める禅的精神です。(ここに「山鬼文庫」あり・中森あかね)
自分の好きな空間で好きに働けるのって、何より幸せだって思うんです。(金沢時間の流れるカフェ・乗越 萠)
金沢の食材って言うとやっぱり蓮根かな。さっと茹でて出汁につけて。昔からあるのは、すりおろした蓮根団子。(金沢の母・マスダさんが語る「台所歳事記」)
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そして、このまちに生きる女性たち …… 宇都宮千佳・町屋塾主宰・ダンサー / 角島 泉・花のアトリエ こすもす主宰 / 桃太郎・仲乃家 芸妓 / 広瀬朝子・農家 / 岩本歩弓・イベントプロデューサー / 宇野たまこ・アートディレクター・グラフィックデザイナー / 岡田れい子・ギャルリノワイヨ オーナー / 米澤明制・かけこみ処 明庵主宰 / 森岡希世子・陶芸家 / 松田若子・宝生流能楽師 …… が、登場します。
このほか …… 宝物が詰まった城下町へ・内田祥哉 / 金沢いいもの ー 縫い針からお箸まで / 街角写真館・田村やす子 / 蘇った町家を終の棲家に 改修設計・やまだのりこ 、大正の美を継いで自分色の暮らしを 改修設計・橋本浩司
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また、もう一つの特集、〈住宅デザインの目利きになる ー 建築家・松本直子さんに訊く美のポイント〉 には、日本人が捨てきれなかった暮らしに美が宿る・松本直子 / 美しいリビングのための建具デザイン / 日本建築モダン化の系譜・三浦清史 / 目利きへの道十カ条 / 吉田五十八「よい家」の極意 / ほか。さらに、新連載、村松友視・すごろく気分 / 第5回 チルチンびと住宅建築賞受賞者 発表 など、充実の 168ページ。3月11日発売。定価〔本体 917円+税〕。