『建築家の心象風景③ 大野正博』の「むすびに」で、建築作法について、大野さんは、こんなふうに書いている。
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CAD図を起こす前に鉛筆でスケッチをして欲しい。墨は消せないが鉛筆には消しゴムがある。納得のいく白が見つかったら鉛筆をマウスに持ちかえる。この繰り返しが建築脳を発達させる。ぜひ実践してもらいたい。模型もいいが異なる縮尺の間を行き来はできない。右に鉛筆、左にマウスが理想的だが …… 。
大野さんが、いかにして建築家の道を歩み、どんな思いで家々をつくり、 人々の暮らしをやすらぎでつつんできたか。この1冊で、たっぷり、楽しく見ていただけます。
〈目次〉
建築家の心象風景 ― 1 葛飾柴又の頃 / 2 建築の道を模索する / 3 DON工房での出会い
作品選集 23選
詳細図集
コラム デザインいろいろ / 専念寺の墓石
対談 平良敬一×大野正博
インタビュー 現場監督の立場から・菊池武史
特別寄稿 大野めぐみ
経歴と主な作品リスト
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『建築家の心象風景③ 大野正博』は、風土社刊。175ページ。定価〔本体 4,800円 + 税〕1月20日発売です。