[薪ストーブ関連号のご案内]

  • チルチンびと86号

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  • 設計:加藤武志建築設計室
  • 施工:みくに建築
  • 薪ストーブ:ピキャンオーブン
薪ストーブはリビング・ダイニングのコーナーに、床を一段低くして設置。こうすることで圧迫感を軽減している。

これまで東京・臨海の高層マンションに暮らしていた川城さん一家。娘さんの誕生や、息子さんが幼稚園に入る年齢になるのを機に、地元に戻って家を建てることにしたという。「家を建てるなら薪ストーブは絶対に欲しかった」というご主人は、アウトドア好きで、キャンプ料理ならお手のもの。そんなご主人が選んだのがクッキングストーブだ。「このストーブなら煮込み料理はもちろん、オーブンがついているのでピザでも何でもつくれるんです」

この家を設計した建築家の加藤武志さんは、薪ストーブがあると豊かな時間が生まれると話す。「僕はコーヒー好きで、いつも生豆を煎ってコーヒーを淹れるんですが、豆を煎っている時間がものすごく楽しい。薪ストーブも同じように手間が楽しいんです。それを “いい時間” と感じられることが豊かさなんだと思います」

休日には友人を呼んでよくパーティを楽しむという川城さん。そんな時の料理にもクッキングストーブは大活躍するが、家族が寝静まった夜、一人でストーブの火を見つめる時間も好きだという。「この良さは言葉にしづらいんですが、テレビなんか要らない、ただ火をずっと見ている……もう禅の精神ですよ(笑)」。揺らめく炎を見つめながらグラスを傾けていると、幼い頃祖父の家で入った五右衛門風呂や、友人と焚き火を囲んで一晩中話したこなど、火にまつわる思い出がふと蘇ってくるという。

左/ストーブの上で魚貝のパエリアが湯気を上げる。 右/クッキングストーブは、火室とは別にオーブンが設けられている。薄いピザならものの数分で食べ頃になる。
上/友人家族と食卓を囲む。 左/杉板張りの外壁と煙突が目をひく。 下/林業ボランティアに参加しているというご主人。
 
 

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