[薪ストーブ関連号のご案内]

  • チルチンびと86号

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家族室の壁面にテレビと並んで設置された薪ストーブ。「団らん時に同じ方向を見られるように」(設計:田中さん)考えられている。

独身時代からバーベキューやホームパーティが好きだったという喜多さん夫妻。結婚を機に建てた新居も「友人が集まって憩える家」を目指したという。大きな掘り炬燵とともに家族室(リビング兼ダイニング)に設置したのが、クッキングストーブ(オーブンを備えた薪ストーブ)だ。

とある週末、仲のよい友人たちが集まり昼食の準備で賑やかな喜多邸。この日のメインはクッキングストーブでつくる料理で、天板のタジン鍋でパエリアがふつふつと音を立て、下部のオーブンでは豚肉のブルーベリー焼きが甘い香りを漂わせている。「どうすれば思いどおりの温度になるのか考えたり、なかなかうまくいかないところがおもしろい」と、火の様子をのぞきながら話す奥さん。
「火を熾すところから始まるから、食べるまでの過程も楽しい」とご主人が続ける。竣工したばかりの家で、ストーブに火を入れるのはまだ数えるほどと聞いていたが、夫妻はすっかりその魅力にはまっているようだ。

お昼過ぎ、宴が始まった。できたてのストーブ料理をほお張るかたわらで、薪がはぜる音、ゆれる炎、薪が燃える香ばしい匂い……それらも贅沢なごちそうになっていた。薪ストーブという” おもてなし” を傍らに、みんなの楽しそうな会話や笑い声が、いつまでも聞こえていた。

上部ボックスが火室、下部ボックスがオーブンになったクッキングストーブで料理を楽しむ。 薪ストーブはピキャンオーブン。
炉台や炉壁には大谷石を用いている。
月に2、3回はこうして友人を招いて食事やお酒を楽しんでいるそうだ。

 

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