[薪ストーブ関連号のご案内]

  • チルチンびと86号

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  • 設計:増岡 徹・陳 雅琳
  • 施工:矢島工務店
  • 薪ストーブ:ログエアー/ミノス
2階リビングに設置した薪ストーブの炎が家族の時間を豊かに彩る。

なだらかな丘陵に囲まれ、すぐそばに川が流れる。建築家の増岡さん、陳さん夫妻の自邸は、そんな豊かな自然に抱かれるように佇む。LDKは見晴らしのよい2階に配置され、そのコーナーには1台の薪ストーブが鎮座している。「火を眺めながら、家族でゆったり過ごしたくて……」と陳さん。加えて増岡さんは、子どもに火を体験させたかったと言う。「僕が小さい頃は、竃(かもど)もあったし、風呂も薪で焚いていて、火が身近にありました」。しかし今日、生活のなかで直火を体験しない子どもが増えている。「楽しさだけでなく、危険も含めて火のリアリティを感じて欲しいと思ったんです」。そんな親の想いは、「早く自分でストーブをつけてみたいの」というお嬢さんに、しっかり伝わっているようだ。

ゆったりとしたLDKを見回すと、テレビがないことに気づく。「テレビもストーブも、存在感が大きいので空間のなかで喧嘩してしまう。なので、団らん空間は薪ストーブを優先させ、テレビは別室に置くようにしました」と増岡さん。ストーブはニュージーランド製のものを選択。彼の地ではユーカリを燃やすというだけあって、針葉樹でも焚ける機種である。「入間は西川材という杉や檜の産地です。間伐材を消費することで、微力ながらも森林の保全に貢献できればと思っています」

左上/薪をくべる増岡さんと傍らで見守るお嬢さん。 左下/テレビの代わりにコーナーに鎮座する薪ストーブ。 右下/ストーブの前にハーブを置くと、室内に香気が漂う。
左/豊かな環境に佇む増岡・陳邸。煙突がアクセントに。 右上/薪小屋には豊富な薪が備蓄されている。

 

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