[薪ストーブ関連号のご案内]

  • チルチンびと86号

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  • 設計:渡辺響子(響屋設計室)
  • 施工:響屋
  • 薪ストーブ:バーモントキャスティングス/デファイアント
炎を囲んで家族がひとつになる時間。炉壁には地元の大谷石を使用。

小高い丘の上に佇むこの家は、そろそろ子育てもひと段落というCさん夫妻が、週末をのんびり過ごすために建てたもの。自営業を営み、これまで24時間365日気の抜けない生活を送ってきた夫妻にとって、ここは、心からくつろぐことのできる理想の居場所になっている。

家づくりで夫妻がともにこだわったのは、土間を設けて薪ストーブを置くことだった。「薪ストーブの炎を見ていると、子どもの頃を思い出します。夕方、庭先に家族みんなが集まって焚き火をするのが、1日が終わる合図だったよね」と薪ストーブの炎を見つめながら語る奥さんのかたわらで、「うん、うん」とうなずくご主人。夫妻にとって炎は、同時代の大切な記憶を蘇らせてくれる存在のようだ。

この家には、お子さんたちもよく遊びに来る。その堂々たる風格に奥さんがひとめぼれしたという大きな薪ストーブを皆で囲むと、家族がひとつになったように感じられるという。そんな家族のさりげない時間が、今度はお子さんたちの脳裏に、大切な炎の記憶として刻まれていくに違いない。

広い土間が暮らしの中心。木屑や灰など多少の汚れも気にならない。
左/大屋根にすっと伸びる煙突がC邸のアクセント。 上/奥に見えるのが玄関。この薪ストーブ1台で家中を暖めてくれる。

 
 

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