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薪ストーブの火熾しは、コツを掴めば決して難しいものではありません。何よりも重要なのは、よく乾燥した薪を用意すること。焚き付け用の小割りの薪と手首ほどの太さの薪(中くらいの太さの薪もあると便利)を用意しましょう。太すぎる薪は燃焼効率が悪く、お勧めできません。

まず、薪ストーブのエアコントロールを全開にします(ダンパー付きの機種はダンパーも)。熱が逃げるのを防ぎ、ストーブを守るためにも、火室には灰を2~3センチほどクッションとして敷き詰めておくとよいでしょう。ストーブのドラフト(空気の引き込み)に影響するので、キッチンや24時間換気のための換気扇は止めておきます。

直径3~4センチほどの小割りの薪7~8本を、空気が流れるように組んで灰の上に置きます。その上に着火剤を1~3個ほど置き、火を着けます(新聞紙など紙類での着火はなるべくしないほうが望ましい)。薪に火が着いたら、小割りの薪か中くらいの太さの薪を2~3本追加します。(最初に手首ほどの薪を1本置いてから、その上に小割りの薪を組み、着火剤に火を着ける上級テクニックもあります。こうすることで、早く熾き火の状態にもっていくことができます)

薪ストーブの火の熾し方①

よく燃えてきたら、手首ほどの太さの薪を2~3本くべ、そっと扉を閉めます。燃え方が悪いときはドアの開閉レバーを閉じずに、空気を取り込みます。薪の燃焼は、最初に水蒸気が、後に可燃ガスが発生します。
薪ストーブの火の熾し方②

手首ほどの薪が燃えてきたら、同様の薪を2~3本くべます。脂を含んで燃えやすい樹皮を下側にするのがコツ。本体温度が約250℃になったら、エアコントロールで空気を絞りましょう(ダンパーも閉じる)。薪ストーブ専用の温度計をストーブの天板だけでなく、側面にも当てて温度を計ります(二重構造の対流式ストーブの場合は側面で80℃くらいが目安です)。炎は理想的な熾き火の状態になります。

薪ストーブの火の熾し方③

薪ストーブは安全性も高く、連続運転が基本。常に火種を絶やさないことがお勧めです(本場北欧などでは、ひと冬ずっとつけっぱなしという家庭も少なくありません)。就寝時やちょっとした外出の前には多めの薪を入れて空気を絞るとよいでしょう。消したい場合は、新たに薪を入れなければ、すべて燃焼して火は消えます。

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