[薪ストーブ関連号のご案内]

  • チルチンびと86号

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  • 設計:連合設計社市谷建築事務所
  • 施工:木ごころ・坂田工務店
  • 薪ストーブ:ヨツール/F400

山裾の緩斜面に佇む今井邸は、山小屋を思わせる板張りの平屋建て。飼っている白いヤギたちが家のまわりで草を食む姿は、まるでアルプスさながらの光景だ。「アルプスの少女ハイジのように暮らすのが夢だったんです」と、奥さん。「夏はヤギを連れて山を歩き、冬は暖炉の前で家の細々とした仕事をする。何もないところでも自分たちの力で生きていく、そんなハイジたちのたくましさに憧れました」

今井さん一家の暮らしも、手づくりが中心。食材は家の前に広がる田畑の収穫物を使い、ヤギのミルクでチーズやヨーグルトまでつくる。そして、冬に一家を暖かく見守ってくれるのが、薪ストーブだ。キッチン・ダイニングに面した土間にどっしりと据えられた薪ストーブが、なんとも頼もしい。今井家の人びとは誰もが薪づくりや火の扱いには慣れている。なぜなら、昔から薪で風呂を焚いてきたから……新しいこの家の風呂も、もちろん、薪風呂だ。ガスとは暖まり方がまるで違うという。

友人・知人が集まって手づくりパーティを開くのも一家の楽しみだ。この日も料理好きの娘さんを中心に、友人たちも参加して、おいしそうな料理が手際よくつくられていく。もちろん、薪ストーブは煮込み料理やピザづくりに大活躍。「自然の中でハイジみたいに暮らす、そんな長年の夢がかなって幸せです」と、薪ストーブの上で暖められる鍋を覗き込みながら、奥さんが少女のような笑顔で語ってくれた。

 
 

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