- 設計:安成工務店 北九州支店(担当/光本雄介)
- 施工:安成工務店 北九州支店
- 薪ストーブ:ハンプトン H200

緑豊かな田園地帯に建つ田守邸。吹き抜けの大きなリビングには、薪ストーブがどっしりと腰を据える。ストーブから天井までまっすぐ伸びる煙突。それと対をなすようにデザインされたスリット窓が、外光をやさしく室内に導く。
「安成工務店のモデルハウスで薪ストーブを見た瞬間から、いいなって思いました」と家づくりを振り返るご主人。ただ、薪ストーブの導入には慎重だったという。「何より薪集めが肝心と思い、1年分の薪を自分で集められたら導入しようと決めました」。友人知人に声をかけ、広葉樹の薪を譲ってもらううちに、次第に向こうから声がかかるようになり、無事に1年分の薪が集まったそうだ。
選んだのは、近所に代理店のあるハンプトン社製のストーブ。「炎を見ていると時間がゆっくり流れるように感じます」とご主人は満足そう。「冬の朝も暖かいのが嬉しいです。気がつくと家族がストーブのまわりに集まっているんですよ」と、当初はさほど関心がなかったという奥さんも、今ではすっかり薪ストーブファンだという。
「いつか子どもたちが大きくなって、この家に孫を連れてきたら、『じいちゃん、ばあちゃんの家には薪ストーブがある』って言ってもらえるように、ずっと大切に使っていきたいですね」と、ご主人が将来の夢を語ってくれた。


炎を楽しむ家
- 火を熾す手間から、豊かな”いい時間”が生まれる
- 日暮れから始まる、炎と戯れる魅惑のひととき
- 暖炉の生きた火を、親子で静かに楽しむ時間
- 薪づくりから満喫、炎に親しむ豊かな暮らし
- 料理に薪風呂、炎が支える手づくりの暮らし
- 四世代の家族を結ぶ、「火場」のもつ力
- 緑や光と同様、火は暮らしを豊かにする
- 生活のなかで体験する、直火のリアリティ
- 懐かしさ溢れる土間で楽しむ、炎という贅沢
- 都会の暮らしを豊かに彩る、炎のゆらめき
- 森の家で味わう、火のある安らぎの時間
- 炎の揺らめきが蘇らせる、大切な家族の記憶
- 家族の時間をやさしく包む、炎のぬくもり
- 宴の”おもてなし”は、炎とストーブ料理