
薪は業者から購入することもできますが、自分で薪をつくることも薪ストーブライフの醍醐味です。1本いくらと考えて燃やすより、自分で(あるいは家族と一緒に)汗を流してつくった薪を燃やす方が、はるかに楽しいはずです。
本来、薪づくりは森林などの立ち木を伐採する作業からスタートしますが、初心者にはハードルが高いので、当面はプロや上級者に任せます。伐採の次に行うのが「玉切り」と呼ばれる作業で、このあたりから挑戦してみるとよいでしょう。「玉切り」とは、自分のストーブの火室の大きさと薪割りのしやすさを考えて、伐採された樹木をチェーンソーで適度な長さにカットしていく作業です。
「玉切り」の次は、「薪割り」です。「薪割り」は、扱いやすいサイズにするだけでなく、空気に触れる表面積を増やすことで乾燥を早めます。まず薪割り台を用意し、台の上に「玉切り」した木を置き、薪割りに適した斧で割っていきましょう。亀裂が入って手でばらせる状態になっても、そのまま割り続けた方が効率よく割ることができます。クヌギやコナラは割りやすいのに対し、ケヤキやリンゴは堅くくせがあるので注意が必要です。

炎を楽しむ家
- 火を熾す手間から、豊かな”いい時間”が生まれる
- 日暮れから始まる、炎と戯れる魅惑のひととき
- 暖炉の生きた火を、親子で静かに楽しむ時間
- 薪づくりから満喫、炎に親しむ豊かな暮らし
- 料理に薪風呂、炎が支える手づくりの暮らし
- 四世代の家族を結ぶ、「火場」のもつ力
- 緑や光と同様、火は暮らしを豊かにする
- 生活のなかで体験する、直火のリアリティ
- 懐かしさ溢れる土間で楽しむ、炎という贅沢
- 都会の暮らしを豊かに彩る、炎のゆらめき
- 森の家で味わう、火のある安らぎの時間
- 炎の揺らめきが蘇らせる、大切な家族の記憶
- 家族の時間をやさしく包む、炎のぬくもり
- 宴の”おもてなし”は、炎とストーブ料理