
薪ストーブを楽しむには、よい薪が必要です。よい薪とは、十分に乾燥していること(含水率20%以下が理想)、薪に適した樹種であること、ストーブの種類や用途に適したサイズであること、などです。
樹木は広葉樹と針葉樹、あるいは堅木と軟木に分類することができます。ミズナラやコナラ、クヌギ、サクラなどが広葉樹、スギやヒノキ、アカマツ、カラマツなどが針葉樹です。広葉樹の大半は堅木で、針葉樹とシラカバ、ポプラなどの広葉樹は軟木に分けられます。
通常、薪に適した樹種は堅木とされています。ミズナラなどの広葉樹系の堅木は火持ちがよく、暖める力が大きく、タール分も少ないからです。一方、スギやヒノキなどの軟木は乾燥しやすく着火力にはすぐれているものの、タール分が多く、火持ちはよくありません。
薪ストーブで火を熾(おこ)す場合、最初に焚き付け用の細い薪に火を着け、次に中くらいの薪、太い薪へと炎を大きくしていきます。太い薪には堅木を用い、焚き付け用の細い薪にはスギやヒノキといった軟木を用いるなど、上手に使い分けするとよいでしょう。

炎を楽しむ家
- 火を熾す手間から、豊かな”いい時間”が生まれる
- 日暮れから始まる、炎と戯れる魅惑のひととき
- 暖炉の生きた火を、親子で静かに楽しむ時間
- 薪づくりから満喫、炎に親しむ豊かな暮らし
- 料理に薪風呂、炎が支える手づくりの暮らし
- 四世代の家族を結ぶ、「火場」のもつ力
- 緑や光と同様、火は暮らしを豊かにする
- 生活のなかで体験する、直火のリアリティ
- 懐かしさ溢れる土間で楽しむ、炎という贅沢
- 都会の暮らしを豊かに彩る、炎のゆらめき
- 森の家で味わう、火のある安らぎの時間
- 炎の揺らめきが蘇らせる、大切な家族の記憶
- 家族の時間をやさしく包む、炎のぬくもり
- 宴の”おもてなし”は、炎とストーブ料理