ウッドデッキに使う材は、耐久性や耐水性、足触り、デザイン等で選ぶ。

デッキ材に適した樹種とは

雨や日差しに直接さらされるデッキ材は、屋内とは異なる観点から選ぶ必要があります。最も気になるのは耐久性・耐水性でしょう。屋外に木材を使う場合、水に強く腐りにくい樹種を選ぶのが基本です。樹種によってその差は大きく、一般的に国産材の中では、ヒバ、ケヤキ、檜、クリなどが腐朽に強いと言われています。ちなみに、京都・清水寺の舞台は巨大なケヤキの柱に檜の板を張っています。また、耐久性は木のどの部分を使うかも重要です。丸太の中心部「心材(赤身)」は周辺の「辺材(白太)」よりも樹脂やタンニンを含むため、耐久性や防蟻性にもすぐれます。

赤身と白太

 足触りも大切なチェックポイントです。広葉樹より生長の早い針葉樹は、密度が低いため、やわらかく温かみがあります。他方、広葉樹は硬くて傷がつきにくいのが特徴。素足で歩くデッキなら針葉樹、土足で使うデッキなら広葉樹がおすすめです。さらに硬さで言えば、外国産材のイペやウリンなどの熱帯広葉樹がずば抜けています。薬剤処理やメンテナンスフリーで20年持つという説もあり、横浜の大桟橋をはじめとする公共施設にも多く用いられています。

木の色合いや木目など、見た目の印象も重要です。デッキと連続する室内の床との調和を含め、デザイン面からの検討も忘れずに。また、施工性が悪かったり、高価すぎるのも考えものです。ウッドデッキは劣化とともにつくり変えることが前提です。そのことを頭に入れてデッキ材を選ぶようにしましょう。

デッキ材によく使われる樹種