昨年の消費税増税の関係で、全国的に、ご新築が多かったでしょ。そんな関係もあって、お陰様で今、うちの店も忙しい。特殊なことをやっているせいかな- アンティークランプを多く扱っているのですが- そんなこんなで、少しづつ仕事も増えています。注文としては、工務店などを通し、新築や改築物件の主だった照明部分を全部頼まれるとか、ですね。僕は元々インテリア畑だから、設計屋さんとかとも話し易い。ですから、お客様の、雰囲気的なご希望と、事前にもらった図面とをもとに、こちらで、アンティークの照明器具を落とし込んだボードを作り、それでプレゼンさせてもらうという方法です。
ただ、そんな場合でも、店頭に展示してある、例えば吊りランプなどですが、それを、そのまま販売して吊ってもらう、などというのは、あまりに乱暴すぎるんです。日本の天井の高さも、だんだん変化してきていて、欧米のそれほどではないにしても、高めへ、高めへの傾向がある。その為、お客さまが建てられる、それぞれの家の天井の高さには違いがある訳で、そこに吊るすランプであれば、当然、一番綺麗な吊り方を考えた時・・・吊りの長さは調整しなければならないんです。つまり、吊りランプの全長を、その家の天井高に合わせ、調整するっていうことです。ここには工房もあるので、アンティークランプの中でも、比較的大型となるアメリカ製のホール用ランプなど扱えます。まあ、こうした加工の為のアンティークランプのパーツ在庫も多く、この山積みの引き出しの中、全部パーツですよ。
ご購入頂いているお客様の、エリアとしてのボリュームとしては、神戸、東大阪、名古屋、岐阜、そして仙台ですかね。ホームページ見て、一般的には扱い難いものや、変わったものを扱っているのに興味持って、注文くれるのかな。でも、ウチは、現物を見て頂いてからでないと、販売はしないんです。既に一度はご来店を頂き、ウチの商品に対する考え方や、商品のクオリティーを解って頂けた方であれば、ホームページででも安心して販売させて頂けるのですが、初めての方に、ホームページだけでは販売できない。扱っているのが、アンティーク品・・・つまり、USED品ですから、クオリティーなどに関する感覚は、人それぞれ。エラそうで、冷たそうですけど、ホームページだけではお客さんに売らないのは、結果的にお客さんのためだと思うんですよ。また、店頭で、仮に、お客さんに、「これが欲しい」と言われても、場合によっては、それは、「環境的に、お宅には向きませんよ。」と、ハッキリ伝えるのも、大事なんです。ただ、売れればいい訳ではないんですよ。その辺は、ちゃんとしておかないとね。「このランプを部屋に取り付けたいんだけど・・。」と言われたとき、その環境を訊けば、それはムリということもある訳です。光量としてムリな場合もあるし、家の構造、その天井の構造や強度に対する不安感からとかね。後は野となれ・・・で販売してしまったら、もう、そのお客さんとは終わってしまうかもしれない。・・・終わりですよね。