こちらは、メニューポード。カフェメニューをつくるときに、文字を差しこんで並べていく。お店づくりのアクセント的におもしろく、私たちの、カフェスタイルの空間を提案する、というコンセプトにあっていると思います。カフェを始める方は、ご自分で作業をなさる方も多いので、使ってもらえる部品を提供したい……こちらの塗料も、そう。つまり、DIY。これからは、そういうことを、展開していきたいですね。
たとえば、この塗料でいいますと、エイジングを愉しむ。塗ったあと、皮膜が縮んだり伸びたり、ひび割れが生じたり …… ここにやってみたのがありますが、これは、塗ったあとに、わざと削ったりしましてね、古いカンジを自分たちでつくる、と。私たちも、照明の部品、引っ掛ける金具とかを新品ピカピカではマッチしないとき、わざとサビさせたり、ひと手間かける。経年変化のよさ、おもしろさをつくる、愉しむというわけですね。
…… あ、このお店の看板ですか。描いたのは、ハンコ作家の羅久井ハナさん。この店にいらしていただいていることがわかって、ぜひロゴをお願いしたい、と。ちょっと微笑ましいのをつくってもらいたいね、というわけで、ランドセルを背負った小学生が机を運んでいる、昔なつかしい一瞬を切り取ってロゴにしたわけです。そんなふうに、お店に来ていただいたお客さんとご縁ができて、お願いしたり…… これからの世の中、フットワークのいいところが、生き残っていくのではないですか。店も、モノも、人も、動かないとダメ、動かさないとダメ。私たちも新しい年は、もっと外へ出て新しく出会ったもの、どんどん紹介していきたいですね。