いま、扱う商品のリストとしてあげているのは、ガラス、人形、おもちゃ、着物、古裂。ここ数年は、これで落ち着いています。しぱらくは、このカンジでいくと思います。 …… 私、コンスタントに、なにか、ということができない人間だけど、お店は続いているんですね。ふしぎと。こんなに続くと思わなかった。それと、結婚も。こんなに続くと思わなかった。ホント。なぜでしょうね。まあ、性に合っていたということかな。あまり、考えたことなかったけど、もうちょっともうちょっとと、なんとなくきてしまつたんです。…… お店も、結婚も。
一時期、ドカーンと不景気になったとき、あーあ、家賃がないとラクかなと思いました。けど、ちょっと形態を変えればやっていけるのかなあ、とも考えましたね。…… いま、何が売れるかというと、どのジャンルがということはなくて、そのあるジャンルのなかで、すごく希少価値のあるものですね。あるジャンルのなかで、希少価値のあるものが、高額でも売れますね。メッタに出ないというものが、ね。
お店というのは、なんかクラブみたいですよ。お客さんたちとのクラブ活動みたいですよ。お客さんに、いろいろなことを教えてもらって、一緒に、研究とまではいきませんが、そこで知識を得る、というのは、面白いです。まだまだ、知らないことがいっぱいあって、それを知ると気持ちがかわり、扱う商品もかわる。品物がかわれば、気分もかわる。…… 私、すごく、テキトーなんですよ。ムリをしない。流れるままに、タイミングが合えばやる。…… ですから、お店も始める前、10年くらい、やるやると言っていた。そこのアンティークのお店の「慈光」さんにも、私、客として行っていて、そんな話をしていたので、早くやりなさい、早くやりなさいって、言ってくれてましたよ。まあ、決してムリをしないで、きまればきまるものかな、と。テキトーなんです、私。