ハイ、お店はずっと、ココで。もう15年目です。ココに、なんとなく、決めました。西荻窪には、アンティーク・ショップがたくさんある、その仲間入りしようという気持ちでした。駅の南側を選んだのも、カルイ気持ちでした。すぐに、決まりましたね。不動産屋さんを訪ねて、そこの方に三軒くらい案内してもらって、すぐ決めましたね。ちょっと地下になっていて、上から見下ろせるカンジがいいな、と。今思うと、地上階のほうが、お客さんは入りやすかったかなと、思いますけどね。……でも、その時は、道からお店を見下ろせるのがステキかなと……ここはもう、空いている状態で見せてもらったのですが、前はリサイクルショップだったみたいでした。

それと、気に入ったのは、もともとついていた、木の扉。一番初めの方が、洋風アンティークをやっていて、この木の扉をつけてくれていたのです。白い扉だったのですが、赤く塗り替えました。本当は、もう少し深い赤がよかったんですけど…… あの、よく、フランス料理屋さんなんかにあるみたいな……それが、うまく見つからなくて、普通の赤にしちゃいました。本当は、前のペンキを剥がして作業するらしいのですが、白の上に塗って、手塗り感満載になりましたね。内装も友人と姉が手伝ってくれて、業者さんには一つも見てもらっていないので、費用はだいぶ、抑えられました。

お店の名前 CABANON は、フランス語で、小屋。小さい規模で始めたかったので、小さい物置小屋、小さい海辺の別荘というイミも兼ねて……なんとなく発音と字体の丸っこいカンジがカワイくていい、なと。あまり、深い意味はなく……。開店したのは、2004年4月24日。2と4ばっかりだから、覚えやすいかな、と。ちょうど、土曜日でしたね、大々的に宣伝もしなかったけれど、お友だちがたくさん、きてくれました。店の品物は、直前に買い集めたものと、家にあったもので……。