全国版コラム 今日もアンティーク日和

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西洋骨董 プルミエール ここにあるお人形たちは、100年くらい前のものですが、じーっと眺めていると、どういう家に飾られていたのかな、この瞳でどういう日常を見てきたのかなと、想像をかきたてられる楽しさがあります。フランスのアンティークドールは、子ども向けとはいえ、当時から高級品で、ある程度のお金持ちの家でないと買えないものでした。それに対抗して、ドイツでは大量生産することで、アンティークドールが、安く一般的に販売されるようになりました。この子たちは、買われたそれぞれの家でかわいがられ、子どもたちとお友だちになり、そしていつしか、その子たちも大人になり、お人形は引き出しや、屋根裏部屋へ。そして100年後、ふたたび陽の目をみることとなり、今度は大人たちにかわいがられることとなったのです。

 お人形の好みは人それぞれで、日本人と海外の人とも違います。向こうの人は、街角で見かけるような、人間味あふれる、キャラクタードールといわれるお人形を好む人が多いですね。日本では、きれいで、いかにもお人形さんらしい子が好まれるのではないですか。目の色も、海外ではブルー目でも茶目でもあまり気にしませんが、日本ではアンティークドールは、やはりブルー目でないとと言われる方が多いです。私自身は、どちらも好きです。

西洋骨董 プルミエール うちのお店に来る方は、9割が女性、1割が男性ですかね。男性の場合、もともとアンティークドールに興味はなかったけど、デパートの展示会になんとなく入って、魅せられてしまった、という方もいらっしゃいました。女性の方は、キレイ、カワイイという雰囲気や直感で選ばれますが、男性の場合は、どちらかというと女性よりきびしい。左右対称で、目鼻の整った完璧の美人さんを選ばれるようです。そういえば、人間も左右対象は美人の条件の一つと、どこかの学者さんが言っていたのを聞いたことがあります。アンティークドールは、何人かの職人さんが眉毛や睫毛や唇などを、一体一体手描きしていたんです。だから、アンティークドールは、まったく同じ顔の子は二体としてない、といわれています。微妙に左右対称でない子が多いです。でも、それによって、その子だけが持つ表情や個性がうみだされているのです。
 

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全国版コラム 今日もアンティーク日和

西洋骨董 プルミエール

〒167-0042
東京都杉並区西荻北5-7-2
ローザ西荻窪1F

Tel:03-5310-3466

OPEN:12:00~18:30

定休日:毎週月曜日

HP:http://www.antique-search.jp/premiere/index.html