私がアンティークドールを好きになったのは、伯母の影響です。伯母は趣味でアンティークドールを集めていました。私は伯母のところに遊びに行って、そのお人形を初めて見たときは、怖いと思いました。テレビとかで、古いお人形には、
当時は、伯母のようにアンティークドールをたくさん持っている人は、まだまだ少なかった。なので、伯母のお人形が雑誌で紹介されたりしているうちに、あちこちから問い合わせがくるようになりまして、それじゃあ、お店を開こうかということで、芦屋で始めました。それがもう、35年ほど前のこと。で、その頃私は東京でサラリーマンをしながら、安い給料をせっせと貯めては、伯母から少しずつお人形をわけてもらったりして、過ごしていたのですが、29歳、そろそろサラリーマン生活にも限界を感じて、会社をやめました。で、伯母の協力もあり、井の頭公園駅前で伯母の店の姉妹店ということで、プルミエール(特別な)という店名でオープンしました。それが、26年前のこと。その当時は、ネットが盛んではなかったので、宣伝といっても人伝てに知ってもらうしかなく、伯母のところのお客さまにこちらに寄っていただいたりして、徐々に増えていきました。
そして、10年ほど、井の頭て営業していたのですが、そこは結構広く、店内を商品で埋めるのは大変でした。そうこうしているうちに、悲しいことに協力してくれていた伯母が亡くなってしまったこともあり、小さなお店を探して、いまのお店、西荻窪に移転しました。こちらの場所は、ちょっと入り組んだところにあるのですが、大きさ的には、ちょうどいいかな、と。西荻窪は、骨董屋さんが数多く集まっている地域なので、いいかな、と。駅から少し離れてはいますが、西荻アンティークMAPを手に骨董屋さんを見て回る方もいらっしゃいます。こうして西荻窪に落ち着いて、かれこれ16年がたちました。月日がたつのは、本当に早いものですね。