全国版コラム 今日もアンティーク日和

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メルシ・サン・フォアキッカケはですね、ぼくが妻と知り合ったのは大学時代。…… と、話はそこから始まるんですね。彼女は美術館めぐりが好きで、それにくっついて行ってました。彼女は昔の美術品、工芸品とかも好きだったので、卒業後アンティークの業界に進み、ぼくたちは、卒業して2年目に、結婚。ぼくは、普通のサラリーマンでした。しかし、そういうものに興味をもち始めたある日。まさにあれは、目黒の庭園美術館だったかなあ、アンティークジュエリーの展覧会に行きました。その美しさもそうですが、時間と手間を膨大にかけることが出来た、昔にしかできなかったような仕事を見て、あ、スゴイ !と衝撃を受けました。

それからしばらくして、彼女が当時働いていたお店で、ちょっと人手が足りない、誰かいないかしらという話が、食卓で出たんですね。ちょうどぼくも、その世界にアコガレていたし、じゃあ会社をやめてそっちへ行こうかと…… それで、会社に決心は固いというのを伝えて、彼女が働いていたアンティークジュエリー専門店に雇ってもらった。初めは、彼女の下でペーペーですよ。見るのは好きだったし、興味はあるんですけど、実際、女性向けのアンティークジュエリーは、自分で身につけないじゃないですか。なので、提案の仕方が難しくて、どうしても、話がアンティークの技法とか歴史とかのマニアックな方へ行っちゃうんですよ。

002こういうコーディネートや付け方をすれば似合いますよ、ということを、本来なら女性は求めているのでしょうけど、そのへんが、なかなかうまくいかない。最初の一つを売るまでに3 ,4カ月かかりました。お客さまとしても、店に男性がいるというのも、その頃はぼくも若くて20代だったので、すごいステキなショーケースのところに立っていると、おしゃべりは楽しんでくれても、このコから数十万円からのアンティークを買おうという信頼を得られない。で、やっと一つ売ることができて、それはペンダントだったと思いますが、接客の内容とかは、舞いあがっていたので覚えていません。お店のみんなで、お祝いしてくれましたね。
 

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メルシ サン フォア

〒167-0053
東京都杉並区西荻南3-21-8

Tel:03-5336-6253

OPEN:12:00-20:00

定休日:月,火曜日

HP:http://antique-vintage.shop/