第8回 佐潟・ハーブランドシーズンで ハーブにタッチ!

photo1 初めて訪れた時の写真。秋のシーズン
photo1:初めて訪れた時の写真。
秋のシーズン

 「ハーブランドシーズン」を初めて訪れたのは、2007年の秋だった。新潟市にある佐潟公園をお散歩している時にたまたま見つけたのだけど、その時の私は足早にそこを立ち去った。「ここ大好きだ。でも今じゃない」と直感したのを覚えている。
 

 

photo2 佐潟を臨むガーデン
photo2:佐潟を臨むガーデン

 それから二年余りが経って、佐潟からふわっと吹いてくる風がお日様を受けて光るような初夏の日、再びそこを訪れて、その場所の美しさに涙が出るほど感動した。場所が持っている力。生命がのびのびと自分の生命を表現している、その生命力に圧倒された。ああ、平和を形にしたらこういう場所になるんだ、と思った。シーズンに通いたくて、それにハーブの一つ一つを知りたくなってしまったから、月一回のハーブインストラクター養成講座を受講することに決めた。


 

 そのハーブ講座も最終回。夏とは違う灰色の佐潟にはたくさんの冬鳥たちがやって来ていた。雪がついた木道を歩いてざくざく音が立つと、畔で休んでいた鳥たちがばさばさっと飛んで景色が動く。佐潟公園の入り口から10分ほどで着くシーズンの入り口には、背丈の高さほどのたくましいローズマリー、まだ名前を覚えきれない種類豊富なラベンダー。いつものデッキには、天井に干し柿、手すりに大根がずらりと掛けられていた。母屋に入ると、すでに美味しい匂いが立ちこめていた。 

photo3佐潟。この時期は鳥が1万羽以上いるそうだ
photo3:佐潟。この時期は
鳥が1万羽以上いるそうだ
photo4ローズマリーの階段
photo4:
ローズマリーの階段
photo5デッキの先、雪に覆われたガーデン
photo5:デッキの先、
雪に覆われたガーデン

 

 「今日の講座のテーマは「クリスマス料理と大根漬け」で、他の講座生の皆さんとワイワイ料理をする。
  

 できたランチの見事なこと…!エルブ・ド・プロバンス(ドライハーブのミックス)を使った鶏のワイン蒸し焼き、サフランライス、キクイモのフライドポテト、大根漬け四種、ハーブスープ、ゆず味噌が香る里芋、他!サラダがいつもハーブ満載で大好きなのだけど、今日のドレッシングはキウイとリンゴ、バジルとお手製ハーブソルトで作ったとのこと。みんな本当に美味しかった。添加物ゼロ。そのものが持つ味が他の自然な味と混じり合って、どれもこれもが一つのハーモニーを奏でている感じ(大げさでなく)。

photo6講座生の皆さんのナイスショット!
photo6:講座生の皆さんのナイスショット!
photo7クリスマスハーブランチ也!
photo7:クリスマスハーブランチ也!

 

photo8オーナー兼講師の永嶋さん。いつも笑顔で迎えてくれた。
photo8:オーナー兼講師の永嶋さん。
いつも笑顔で迎えてくれた

 

 この講座は実際のハーブに触れながら学べて、毎回が旬のハーブを取り入れたランチつき。ハーブは、香りも味も効能という力も、見事に体を喜ばせてくれて、講座に行くといつも力をもらえた。
 

 あるおじいさんが、職場のハーブガーデンを手入れしている私に「いいねえ。花を見て怒る人はいないからね」と言ったことがある。その時、ハーブガーデンと"平和"がつながる理由がわかった気がした。"怒り"は、「こうあるべき」という思いが現実にそうならない時に起こるのかも。花はただ、自ずと咲く。その自然に何も求めようがない。その反対に"喜び"は、そんな自然に触れた時、自分が自然に還れた時に、湧き上がってくるものなのかな。そんな"喜び"に満ちた世界が"平和"、と。

 

photo9 ここ、お気に入りの席だったなー
photo9:ここ、
お気に入りの席だったなー

 お昼を過ぎたら、大きな雪が音を立てずにぼとぼと落ちてきた。冬、そして春が来て、夏、秋、また冬。繰り返される、形のないバトン。花はその時の中で、咲く瞬間を待っている。その季節にまたここへ来よう。
 

 ハーブランド シーズン

 〒950-2261 新潟県新潟市西区赤塚5073番地
 Tel:025-239-3288 Fax:025-239-3288
 OPEN:10:00~18:00
 HP:http://www.herblandseason.com/

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