2月22日(木) ~
3月17日(日)
独行の陶人 鯉江良二展
土を炎で焼き、出来上がるもの。何ができ、どう表現が可能なのかを問い続けた人である。
亡くなったのは2020年。近年、その多様で現代に投げかけた陶を通したメッセージが大きく再評価されている。
愛知県常滑市に生まれ、土管工場で初めて土に触れた。
常滑市立陶芸研究所を出て、陶芸という世界に飛び込むのだが、伝統に収まるわけがない。
走泥社のメンバーであった前衛陶芸の八木一夫からも多大な影響を受け、土と火の持つ根源的な力を作品化した。
つくるものは、自在。豪胆のように見えるが、繊細。
花入れや茶碗といったなじみがある器物も多作だが、「チェルノブイリ・シリーズ」など現代社会が抱える危機にも目をやった。
過去にも現在にも心棒が通じる融通無碍な仕事は、せせこましい世の中にあって、今だからこそ、新鮮で大胆不敵に見えるのだ。
日 時 | 2024年2月22日(木)~3月17日(日)13:00~17:30 ※休み 月・火・水曜日 |
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場 所 | 玄羅 石川県金沢市本町2-15-1 ポルテ金沢3F |
H P | http://genraart.com/ |
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