7月7日(金) ~
7月18日(火)
Hans Benda「GARDEN WALL」
庭の壁
画家のアトリエが憂鬱で後ろ向きな場所になっているのは、 絵画と違って、現代のデジタル技術はすべて、最後の決断、最後の最終入力、最後の保存の瞬間しか見せてくれないからです。
一方、ペイントされた画像は、それ自身の創造の歴史を保存しています。塗り重ねられた層は、物質性の中に隠されたままです。
人工知熊による画像生成の可能性が出てきた今、絵画的な画像で視覚的な感覚に対抗することは、ますます難しくなっています。その逆を行くしかない。
私は「Hortus Conclusus(ホルトゥス・コンクルスス、囲われた庭)」のようなシンプルな中心構造を使いたいのですが、私の囲われた庭にはマリアはいません。役者は、木々、山々、反射 する水面、乱反射する色の空など、同じ風景を常に新しいバリエーションで「パターン」のように繰り返している。
これらの場所は、部分的には創作されたものであり、部分的 にはロケ地であり、あるいは写真からインスピレーションを得たものである。つまり、ある山や木や湖を見ているのに、別のものを描いているということかもしれません。それは一種の呪文のようなものなのかもしれない。
私は、誰が、何を守れるのか、守るべきなのか、まだ、あるい はもうはっきりしない(これは同じことだ!)庭に取り組んでいるのかもしれない。明らかに人が住んでいるわけでもなく、空っぼでもない。慣れ親しんだ場所でありながら、新しい場所でもある。それは、ヨーロッパの絵画、宗教、文化が内包する断片の中で、より強固に確立された場所なのだ。
Hans Benda 1960 ドイツ、ベルリン生まれ 1987 カールスルーエ州立美術アカデミー修了 1987-1992 ドイツ、 ケルン在住 1992-2014 ベルギー、ベルビエ在住 2014 ドイツ、 イーダーオーバーシュタインと日本、千葉県いすみ市岬町にて制作活動
日 時 | 2023年7月7日(金)~7月18日(火)12:00~17:00 ※休み 水・木曜日 ※作家在廊日 7/7(金)・7/8(土)・7/9(日) |
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場 所 | 玄羅 石川県金沢市本町2-15-1 ポルテ金沢3F |
H P | http://genraart.com/ |
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