古材と古道具、再利用可能な不用品は、店の近くにある2つの倉庫に保管しています。
すべて無料で引き取らせてもらったものです。買取はしていません。
定期的に倉庫を開放し、販売するような体制は、まだ整っていません。依頼案件に応じ、個別に案内しています。
無料で引き取るための、特別な方法があるわけではありません。
古材の場合、通りすがりの解体現場で直接交渉するパターンがほとんどです。
家財を出している、業者っぽい人がうろうろしている、足場が組まれる、などのサインが出ますので、その際に声がけすることもあります。
解体業者が入ると、あっという間に更地になってしまいます。タイミングが大切です。
古道具類、その他のものについては、家の片付けやゴミ処理と関わってきますので、次回説明をします。
機動力、ある種の図々しさがモノを言うのは間違いないのですが、それ以上に重要なポイントがあります。
それは、必要以上に「プロ感」を出さないことです。
古材回収の場合、業者だと思われると、何かとやりにくくなるのです。
これは、ちょっとズルいやり口とも言えますが、常日頃から「プロ感」の過剰演出には気をつけています。
良い「プロ感」というのは、相手に安心感を与えます。
一方、悪い「プロ感」もあります。問題はこちらです。
代表的な例として、めんどくさい、割に合わない。または、できて当たり前のことが実はできない。そのような場合の言い訳として発動するパターン。
「これが業界の常識だから、素人のあなたは黙っていなさい」ということです。
古物や大工業界。その内幕の有象無象は、ある意味ブラックボックスです。
古物に定価はありません。施主が、この作業にいくらかかるのか? なんてことを推測するのも難しいでしょう。
プロになればなるほど、相手を置き去りにした、都合の良いルールを作り「いや、そんなのムリムリ」とか言いがちになります。
いちいち細かく説明できないのもわかります。しかし、「プロ感」をもって威圧し、いたずらに不安をあおるような仕事は、いずれ破綻すると思っています。
ことに福祉の現場で悪い「プロ感」を出すことは、本当に意味のないことです。
前回、「関係性」について触れましたが、福祉と他の仕事を並走させていると、「関係性」について見直すことが、たくさん出てきます。
なぜただでもらえるの?という問いに答えるとすれば、どう「関係性」を作っていくのか?つまりコミュニケーションが全てです。と言い切ることができるでしょう。
次回に続きます。