－川口美術30周年記念－ 市川 孝拵展

原点回帰この秋、久し振りに焼き上げた茶壺を並べます。
近年、焙煎や煮茶や炉などの道具類を作り続けていますが、今の方向に向かう発端は土瓷でした。
また、人がお茶を飲み始めた当時が気になって、少数民族のお茶等にも取り組んでいます。
そこから、お茶を植物と水と火の力を頂くことと捉え、道具作りのヒントを感じ取っています。
作陶とお茶の原点回帰から生まれる今を観て下さい。
—市川　孝

11月1日、お陰様で川口美術は開業30周年を迎えます。
その1993年は市川氏が陶の道を歩み始めた年であり、ご縁を感じています。
当店10周年に初個展を開催して頂き、以後欠かさず毎年開いて参りました。
市川氏は広く高く大きく動き、私は一点に留まり氏の心を追いかけて参りました。
離れていても心で、皆様とご一緒に、これからも市川氏を追いかけ続けます。
—川口慈郎