9月17日(土) ~
9月24日(土)
奥澤 華 展
金工作家奥澤華さんの個展です。
三重県出身で東京藝大卒業後三重に戻り活動されています。
日々の暮らしで見落としがちな、美しいものを拾い上げ作品にしていますと奥澤さん。
彼女の製作活動はカトラリーといったものとオブジェと両輪を持って作っています。
オブジェは昭和世代には当たり前にあった風景を切り取った独自の世界。
とても細かいポイントに萌えを感じられていてこんなところに平成世代は惹かれるのかという新たな発見を与えてくれます。
それは先に述べた奥澤さんの作品作りののテーマと一致するものです。
オブジェの細かいポイントへの関心がカトラリーにも生かされ細かなところまで調整して最大の美しさを感じられるようにされているのが伝わってきます。
カトラリーはオブジェと異なり使い心地といった道具としての機能のため形の制約が出てしまいますが、それはオブジェも同じで萌えポイントを詰め込み過ぎるとテーマがぼやけてしまいますからある程度のやめ時が求められます。
そうしたやめどきのバランスの良さというものがカトラリーとオブジェという両輪を持って活動しているからこそのいいバランス感があります。
これからの活動が楽しみな作家です。
是非この機会にご覧ください。