6月7日(土) ~
6月23日(月)
山根大典 展
山根大典は彫刻家である。
彫刻とは「ほりきざむこと」「木・石・金属などに文字や模様を刻み、または物像などを立体的にほりきざむこと」(広辞苑)を意味する。
山根大典は主に流木を組み合わせ、「素材の形状からインスピレーションを得て主に動物の彫刻」(個展案内より)を制作している。
もちろん作家が素材を彫り刻むことにより、作品の表象がより動物らしい姿に近づくことには違いないが、すでに作家は素材の形状にインスピレーションを得ることで、そこに動物の姿を見出している。彫り刻む以前から、そこには形象が存在していた。
その形象は、山根大典によって見出されたが、その形象自体を生みだしたのは天然自然の営みであり、木が川や海の流れに漂いながら削られして出来た流木の姿である。
山根大典は彫刻家である。
彼の造形は、天然自然の物象を自身の直観で彫り刻むことにより見つけ出された彫刻なのだ。
硬さはしなやかに皮膚に被おおわれて
軽やかなギャロップが朽葉色くちはいろの鬣たてがみを靡なびかせる
生存の争いに傷つき削られた角はジッと身構えていた
不和の兆しに耳をそばだてていた
流れる水の音、波紋、静寂
睛ひとみに点じた火影の奥に
皮膚にしみる流木の雫しずくを寄木して
息づくまま石と化すこころの象かたち
—扉野良人 とびらのらびと
日 時 | 2025年6月7日(土)~6月23日(月)11:00〜18:00(最終日 〜16:00まで) ※定休日 水・木曜日 |
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場 所 | メリーゴーランド京都 京都府京都市下京区河原町通四条下ル市之町251-2 |
H P | https://www.mgr-kyoto2007.com/ |
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