八月のガラス 前田一郎 作品展

長野県のガラス吹き、前田一郎さんの作品展 『八月のガラス』 を開催いたします。

今年で9年目を迎える、前田さんの作品展。涼しげにそうめんを食べる様子が描かれたDMは、まえたこよみさんによるもの。
特に要望などを出さずに依頼されたそうですが、できあがったイラストを見て「それなら、冷たいものをおいしく食べれるような器をたくさん並べよう」と現在も制作中です。

“自分が作ったガラスをよその家で見ると、とても端正なものに見えることがあります。
本当にこれを自分が作ったのだろうか？と感心してしまうというか、昔の自分に嫉妬を感じる…
そんな気分になります。
先日も、これを作った方ですか？と出してきて見せてもらったコップがそんな感じでした。
10年以上も前に作って、洗いにくいと言われてからは遠ざかっていたものです。
花瓶に使っているとのことでした。そんなガラスも混じっています。”と前田さん。

吹き竿に溶かしたガラスを巻き取り、ストローの要領で口から息を吹き込んで竿をくるくると回転させて形をつくる、吹きガラス。
熱に溶けるガラスの表情をそのまま残したような形状は、前田さんならではの特徴です。
とろり、ぽってり、ぷつぷつとした気泡など、ひとつとして同じかたちはありません。

小皿や鉢、花器、ほどよい厚みの個性豊かなグラスは、小ぶりなものから、大ぶりのもの、脚付きグラスなど、定番作品も並びます。

日常生活のなかで気兼ねなく使いたい、前田さんのガラス作品。
手に馴染む、お気に入りの一品を、ぜひ見つけてください。

前田一郎　-　instagram