7月7日(日) ~
7月31日(水)
森善之写真展「白の余白」
このたび、写真家・森善之さんによる作品集『白の余白』の刊行を記念し、書籍フロアにて写真展を開催いたします。
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夏の夜。
山深い源流の深い谷。
そこは生い茂る樹木によって星の光すら届かない。
暗室に等しいほどの全暗の世界だった。
視界を失った漆黒の闇の中で、
細いスリットからかすかな星の光が降りてくる。
過ぎていく時間とともに何かが視界に現れてきた。
それは泡立つ水の白と星の光を受けた石の白い岩肌だった。
「闇は友」
ある時友人のシャーマンが話してくれた言葉が、
遠い時間を隔てた山深い夜の闇の中で僕の記憶を呼び覚ました。
それは人間の視界の限界とも思えるけしきだった。
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- 森 善之 - 写真家・Japangraph誌発行人 1960年 生まれ 1983年 大阪写真専門学校卒業(現ビジュアルアーツ) 1991年 大阪宣伝研究所写真部を経て独立 1998年 新鋭展(奈良市写真美術館) 1999年 Cycle&Circle (Dot/京都) 2001年 水辺の迷宮(ペーパーボイス/大阪) 2004年 三部作(wall/東京) 2006年 詩写真集「うた」を上辞 2008年 写真家のユニット「七雲」を設立 2009年 日本各地を取材する冊子「Japangraph」を発行 2011年 作品集「水のすみか」を上辞 2018年 作品集「面影の伽耶」を上辞 主な仕事 サントリー、JR西日本、イオン化粧品、JA、朝日新聞、近鉄電車、福井新聞、京阪電車、ビオフェルミン製薬、ベルリッツ、学研、AC、サンスター、パナソニック、ダスキン、島津製作所、ニフレル、大谷大学、京都女子大学などのスチール撮影およびムービー撮影。
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