廣田くみこ 個展「モーニング」

朝食のことを想像すると大概気分が良い。
コーヒー豆を挽きながら目玉焼きを焼く。
トーストを焼きながらスープをつくる。
同じものを食べても変わる手順と感性がある。
お昼や夕飯とは違って朝食は儀式なんだ。
眠って夢を見て乾いた体が最初に出会うもの。
それはどこかしら絵描きの絵に似てる。
日々の線と色は誰かのための朝をつくる。
紙と筆に任せておいしい形がおとずれる。
簡素で気取らないのにどうにも沁み渡るやつを。
—gallery yolcha イルボン

昨年より朝をテーマにした絵を描いています。
わたしはきっと夜型なので、それもいいけれど、 朝の目が覚める不思議や光に希望を感じて、
それはうつくしい状態だなとふと思い描いています。
屋根裏部屋のような汽車のようなヨルチャさんの空間にいろんなモーニングを飾りたいと思います。
—廣田くみこ

- 廣田くみこ｜HIROTA Kumiko -　instagram
ペンやクレヨンで抽象的なドローイングを描いています。
朝・はじまり・食卓・囲む・光・浮遊、 そんな言葉や匂いやリズムがわたしの中から生まれます。
その感覚を頼りに絵を描いています。
平面絵画の自由な空間で、朝ごはんを食べたり眠ったりできたら、わたしは嬉しい。
理想的なモーニングは、チェック柄のお皿にのせた目玉焼き。