11月3日(金) ~
11月30日(木)
「ポール・ヴァーゼンの植物標本」標本展示
2017年の夏の終わり、湯島の古道具店「ATLAS」店主・飯村弦太さんが異国の蚤の市で出会った植物標本。
おそらく今から100年ほど前に、小さな紙に絵を描くように丁寧に収められた草花。
一人の女性により心を込めて作られたであろうそれは、長い時を経てなおその姿を美しく留めています。
この植物標本をきっかけに誕生した書籍『ポール・ヴァーゼンの植物標本』は、標本の美しい写真とともに、そこから想像をめぐらせ静かな筆致で記憶を辿るように紡がれた、堀江敏幸さんによる書き下ろしの掌編を収録した一冊です。
今年の初夏、当店アテリでは写真をご担当された加瀬健太郎さんによる標本写真と書籍を中心とした展示販売会を開催いたしました。
この度、ATLAS・飯村さんと書籍出版元であるリトルモアさんのご協力を得て、書籍フロアにて標本の原本をご紹介いたします。
およそ100年前の、野に揺られていたころの色合いを淡くたたえた草花の標本。
時を経てもなお残るそのかすかな美しさ、原本ならではの魅力をぜひじっくりとご堪能ください。
会期中は週ごとに展示標本の入れ替えを行います。
書籍の販売のほか、加瀬健太郎さんによる標本写真の販売もございます。
ひと月に渡る貴重な機会、みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
– ラインナップ –
書籍『ポール・ヴァーゼンの植物標本』(堀江敏幸さんサイン入り)
植物標本原本(展示のみ)
植物標本写真(販売)