10月26日(木) ~
11月30日(木)
There I sense something/Yumi Terauchi そこにある何か
竹、木、ガラス、和紙、陶磁器などさまざまな素材の持ち味や特質を生かし、人々の”手仕事”を通しつくられる伝統工芸品。
削られ、磨かれ、叩かれ、整えられたその作品の輪郭は、人の手の持つ深い温度を纏います。
華美な装飾を削ぎ落とし、ミニマルな美しさを保ったまま在り続けるその姿には、これまで軌跡を築いてきた職人たちの真摯な眼差しを感じることも。
『There I sense something』は、唐津市出身のプロダクトデザイナー寺内ユミが、工芸品が生まれるまでの背景や裏側を記録したアートブック。
桶細工、有田焼のタイル、錫細工、デニム、京指物…作品が生まれた土地と工房、およそ3000キロ以上にも及ぶ道のりを、フォトグラファーやプロジェクトエディターと共に巡り取材、撮影。
日本の手仕事の繊細な美しさだけでなく、その背景やバックストーリー、その土地の空気感までも追体験するような写真構成となっています。
上開き仕様となったこだわりの装丁、本としての佇まいも美しい一冊。
第25回自費出版文化賞の最優秀賞である「大賞」を受賞したこの書籍を、書店フロアにてパネルとともに紹介いたします。
ページを捲りながら、日本工芸の真摯なものづくり、手仕事の軌跡を是非ご体感ください。
寺内ユミ プロダクトデザイナー 1967年生まれ。TERAUCHI DESIGN OFFICE Co.,ltd.代表。 デザイン・ディレクション・現代美術の領域において活動。 アイデンティティ確立のための一貫的で多面的なクリエイティブワークを得意とする。 本質 - そこにある何か- を捉えることを大切に、自然や情景、日本の美意識を大切にしたプロダクトを発信している。