糸で世界がうごき出す ～井上有美子アート刺繍展～

京都出身。「糸で絵が描ける！」そんな思いつきから独自に制作を始めました。
○○刺繍という、きちんとした刺繍でなく、細かくもない刺繍です。
でも、だからこそ糸は生き生きと動きます。実物を見てほしい展示です。
ここ数年、２年ごとのペースで恵文社さんで新作展示をさせていただいています。

新作「赤い鹿」
12枚つづりの連作です。
前回の個展のあと少しばかり入院していたとき、次作の案をノートにらくがきしていました。（大したことのないケガ程度のことです。）
木々と川のような道と数頭の鹿。
そんな風景ばかりうかびました。

２年かけて何とか形になりました。

「世界が穏やかになりますように」若い頃は思わなかったのですが、今は本当に、皆が幸せでいられる世になることを願うようになりました。

自分自身よりよく生きていたい気持ちと、世界が明るくなっていきますようにと、観念的にも視覚的にも光を意識し制作しました。

制作はわくわくする喜びです。世間さまの役に立たない自分を情けなく感じたり、いまだふらふらですが、それでもわくわくしながら、生きていたいから、続けていきたいのです。

暑さもゆるみはじめる時節、たくさんのかたに足をお運びいただきたいと願っております。
楽しんでいただけますようにグッズも用意し、お待ちしています！

井上有美子　-　instagram
糸の絵描き・アート刺繍作家