IN THE CLOUD 鈴木隆作品展

「晴れた日に空を見上げると、たいがい雲が浮かんでいる気ままに形を変えながら、流れていくのをボンヤリ見ているうちに、いつしか遥かで軽やかな気持ちになっている」

この度、生活館ミニギャラリーにて鈴木隆さんの作品展を開催します。
京都府の北部、綾部市で作陶をされる鈴木さん。
器や花入を主に作っていた初期から、近年は興味の向くまま、オブジェ、陶板、絵画など幅広く制作されるようになりました。

今回恵文社では、鈴木さんの作品の魅力の一つである柔らかな丸みのある線を活かして、メインテーマを「雲」とし、陶のさまざまな雲を作っていただきました。
漂ったり湧き上がったり、ぽかんと留まったり、空で自在に形を変える雲がオブジェや花器、鉢や皿、カップになり、生活館に並びます。
ありそうでない陶の雲たちの展示を是非お楽しみに。

そしてもうひとつのテーマは「お面」。アートや古道具も好きな鈴木さんの感性がよく表れたシリーズです。石や木、発泡スチロールでかたどったり、ペイントを施したり、荒い土を用いてひび割れさせたり。多様な手法で表現された質感をご覧ください。お面ひとつひとつの表情も、なんとも絶妙なものです。どこか素朴でクール、プリミティブな要素もあります。お部屋やお店の壁にひとつあると、お？となりそうな。

9月2日からの2週間「IN THE CLOUD」展、どうぞお見逃しなく。

鈴木 隆
丹波立杭焼で修業後、京都府綾部市に移住、独立。
器、花器のほか、オブジェ、陶板、絵画、コラージュなどを制作。
個展を主に活動。