高野いくの「その日は、朝から雨がふっていて」

hitotoでは5年ぶり、3回目となる高野いくの個展を開催いたします。

兵庫県丹波篠山市に拠点を置く八上書林さんにご協力いただき、
本展にあわせセレクトしていただいた古本の展示販売もいたします。
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From the Exhibitor

せっかくの休日なのに、やみそうになかった。
でかけることを諦めて、家事でもしようかと立ち上がってみたものの、何もかもが面倒になっていることに気がついた。
雨音は体の芯から聞こえてくるようで、ただたたずみ、本棚をながめた。
ぼんやりと並ぶ背表紙、ここにある本のほとんどを未だ読んでいない。
時々のトキメキにまかせて購入し、ここに集まった本たち。その日もちゃんと魅力的だった。
安心して、その中から手にとった1冊は、とても良い重さだった。
四角さを確かめ、ページをひらく。紙の音は、雨の音と相性がよかった。

高野いくの　- instagram 
三重県生まれ
京都造形芸術大学（現：京都芸術大学）卒業
「絵描きさん」に憧れ、幼少期より絵を描き始める。
23歳で念願だった個展を開催、そこから年に数回のペースでの発表を継続するも、現在も「絵描きさん」に憧れている。
二桁文学部所属。

2022年「あさがたタオルケット」Books Gallery Coffee iTohen
2021年「サニー・レニー」そのうちcafeSNC
2019年「高野いくの個展」Oギャラリー
2018年「小さく前へならえ」hitoto　など