首藤成利 作品展 「旅的途上」

波に洗われ、漂い、風化した流木の無垢な表情が好きです。
人も大人になる課程で様々な事にぶちあたり色を変えながら、その人のカラーに落ち着きます。
悲喜交々の後に見えてくるものがあります。様々な経験した後にもう一度、真っ白な我にかえり、
自分の中に何があるのかを思い浮かべながら作品づくりをしたいと思っています。
—首藤成利（Syuto Shigetoshi）

グラフィックデザイナーとして長年に渡り仕事を続けてきた首藤さん。
そんな仕事と並走して、時間を見つけては作品を作り続けて来られました。
作品を拝見すると、時の経過に対してつぶさに思考を投げかけ、作品へと落とし込んで来られた事が伺えます。
細部に渡り実に丁寧な作り込み。しかし、その手数の多さを感じさせません。
つまり、作者の労力を見せつけるのではなく、首藤さんが一歩引いたところで、一つの提案をされている・・と感じました。
ぜひ、作品を観る機会になってくださると嬉しい限りです。
—Coffee Books Gallery iTohen　アジサカカネミツ