こんにちは。今年も暑い日が続きますね! 山羊たちも暑そうにしていますが牛に比べると強いので、以前乳牛を飼っていた頃のようなストレスは今のぼくにはありません。

と、書きながら思ったのですが、先日も友人と飲んでいてぼくの口から出た話が、「今何の事業をやっているのかという事が重要なのではなくて、自分がどういう人間で、その自分の周りにいる人がどんな人たちなのかという事が重要なんだ」というような話だったのですが、自分で話しながら自分でも感心するほど全くその通りだなぁと思ったのでした。
人と人の質の良い連鎖が、人生の質を高めます。アンドリュー・カーネギーの墓碑銘には「ここに、自分よりも賢い人々を周囲に集める術を知っていた一人の人間が横たわる。」と書いてあるそうです。ぼくにはそのような術はたいしてないのでのんびりしたライフスタイルですが、運良く良い人々に恵まれているなぁと日々感謝しています。
何でこのようなことを今書いているのかというと、「自分という人間がOKな人間なのならば後のことは心配するな」ということが言いたかったのです。たとえばのぼくの場合、「周りの人を幸せに出来て、独自性があればOK」という基準があるのですが、皆それぞれ自分の良心に従って自分がOKだと思っていればそれでいい。と。

ぼくはもともと牛を飼いたいから家業を継いだのではなく(学校を卒業後、まったく違う仕事をしていました)、牛への執着はなかったのでヤギを飼いはじめました。でも、特別人よりもヤギ好きでヤギを飼いたかったのでもないのです。農業をやろうとかチーズをつくりたかったのでもありません。そのようなことは手段でしかないのです。そう、ぼくはもっと先を見据えてやり抜く価値があること、持続可能で幸せな、世の役に立つシステム/コミュニティを築きたいのです。身近にある資源を活用しながら。いつも心はニュートラルで何事も決めつけないスタンス、そして惜しみなく与えられる心のゆとりを大切にしながら。そんなシステムの中でなら、厳しいことも楽しみのひとつになります。
世の中のシステムは問題だらけ。人生を共に楽しむ新しい世界は自分達で創らないと!とてもシンプルじゃないですか?

- vol.01 はじめまして!
- vol.02 新しい世界づくりのために
- vol.03 ヨーロッパより戻ってきました
- vol.04 関東へ行ってきました
- vol.05 いつも心はニュートラルで
- vol.06 命に感謝していただく
- vol.07 豊かな生活を取り戻す秘訣とは
- vol.08 「頑張る」のではなくて
- vol.09 時代を越えて生きるということ
- vol.10 ありのままの自分でいられるものを創りたい
- vol.11 知らない世界に連れてって
- vol.12 不完全さこそ、素晴らしい個性
- vol.13 不得意なことはしない
- vol.14 矛盾があるから人生が楽しい
- vol.15 素の自分に自信を持つということ
- vol.16 目に見えない実在するもの
- vol.17 お金やモノより、人を残したい
- vol.18 音は自分の指の中にある
- vol.19 東京より、農場を想う
- vol.20 本質をしっかり見つめて、継続する — 農場のゆく年くる年
- vol.21 自由を捨てるのも、また自由!
- vol.22 念願の新しいトイレが完成しました