第1回目のコラムを書いたのは東日本大震災以前でした。
そして今、あらゆる意味で、何処にいようと何をするにも今までとは違った視点や価値観を持って生きていく時代となりました。残念ながら痛みを伴わなければ新しい世界は始まらないのですね。何もかもが当たり前すぎたのです。そして生活の中からあらゆる依存を取り除く時代が来たのだと思います。
今回の原発の事故により、いかに自分たちが電力に依存していたか身に沁みているはずです。快適だったものは、一歩間違えれば人類を滅ぼす怖さがあるのですね。この問題は本当に根深く、バランス良く対処していかなければなりません。止めればすぐに幸せになれるというものではなく、そうなるまでには多くの苦痛を伴うものでもあります。
起こることはコントロールできません。でもはっきりと言えることは、その起こったことに対してどう反応するかは100%自分でコントロールできるということを頭に入れておかなければなりません。
同じ時代に生きていても、2種類の人がいます。時代や国、政治、経済、地域、家庭、仕事、会社、上司など自分以外の何かに問題があるかのように、あるいは運が悪かったのだという話をする人。そして、すべては自分で決められるのだ、ということを知っている人。実はすべて関係は、この2種類の人で成り立っています。
ぼくも以前は酪農業会にいて、自分ではどうにもならない組織の中で、どうしたものかと考えていました。そして動きはじめたは良いものの、多くの苦痛や不安を味わいました。 それでも冷静を失わずに状況を見つめ、先を見据えて楽しいこと、喜んでもらえることに取り組みました。そして今があります。まだまだ未完成ですが、毎日が本当に楽しいです。
これからヨーロッパに勉強に行って参ります。今後ルーラルカプリ農場が目指していくものが、皆様に喜んで頂き、世のお役に立てる様、願いを込めて。戻りましたら、よいお話が出来ると思いますので、どうぞお楽しみに。

- vol.01 はじめまして!
- vol.02 新しい世界づくりのために
- vol.03 ヨーロッパより戻ってきました
- vol.04 関東へ行ってきました
- vol.05 いつも心はニュートラルで
- vol.06 命に感謝していただく
- vol.07 豊かな生活を取り戻す秘訣とは
- vol.08 「頑張る」のではなくて
- vol.09 時代を越えて生きるということ
- vol.10 ありのままの自分でいられるものを創りたい
- vol.11 知らない世界に連れてって
- vol.12 不完全さこそ、素晴らしい個性
- vol.13 不得意なことはしない
- vol.14 矛盾があるから人生が楽しい
- vol.15 素の自分に自信を持つということ
- vol.16 目に見えない実在するもの
- vol.17 お金やモノより、人を残したい
- vol.18 音は自分の指の中にある
- vol.19 東京より、農場を想う
- vol.20 本質をしっかり見つめて、継続する — 農場のゆく年くる年
- vol.21 自由を捨てるのも、また自由!
- vol.22 念願の新しいトイレが完成しました