ルーラルカプリ農場の念願の新しいトイレが完成しました。ちょっとどころではない素晴らしい仕上がりで、かなり自慢のトイレです。
さて、もうすぐルーラルカプリ農場は7周年を迎えます。まともなトイレができるまで、7年も経ってしまいました。この場所は、父の代に今の場所に移転して酪農業としては44年、創業して104年です。先祖は1875年(明治8年)にカリフォルニア州より乳牛を導入しています。そのような歴史の流れの中で今日がありまた明日がある訳ですが、大昔は別としても、この場所で44年経ったならば、それを損なわず生かしたものづくりが大切だと思い、少しずつ手を入れながら、昔のものを使い続けてきました。
マジックのような出会いの連続のお陰で、ぼくは先祖が築いてきたものをなんとか維持してきましたが、新しい前進も必要です。訪れるお客様にも、働くスタッフ達にとっても、より心地よい場所を目指しています。そこで今回「タイルびと」の筆者、白石普さんにトイレのタイルを施行していただきました。「チルチンびと広場」を通じて出会ったぼくらですが、東京に行くときには一緒に食事を楽しんだり、逆に彼が故郷の岡山に帰るときには農場に遊びに来てくれたり、ラッシュアワーのJR新宿駅のホームでバッタリ出くわしたことも! 何かしらの縁を感じるのです。 ぼくがfacebookで新しいトイレ計画を書いたとき、「世界で一つだけのワクワクするようなトイレ作りましょー!」と、わざわざ東京から駆けつけてくれました。また、建築を請け負ってくれたのは、まだ仲良くなって1年くらいですが、本当に魅力的で、いい意味でいい加減で、楽しくて大好きな方で、建築を本業とされているわけではないのですが「この人に任せたら、きっと面白いのができるかも!?」とお願いしたのです。
ぼくは本当に人に恵まれています。vol.5でも書きましたが、人と人の質の良い連鎖が人生の質を高めます。そしていつもアンドリュー・カーネギーの墓碑銘にある文章の重要さを感じることができます。
「ここに、自分よりも賢い人々を周囲に集める術を知っていた1人の人間が横たわる」
桜の季節も到来。ルーラルカプリ農場の桜はこんなに綺麗なのです。
山羊と触れ合いながら、季節を楽しみ、トイレも楽しみ、いつもと違った時間の流れを感じに、ぜひお越しください!

- vol.01 はじめまして!
- vol.02 新しい世界づくりのために
- vol.03 ヨーロッパより戻ってきました
- vol.04 関東へ行ってきました
- vol.05 いつも心はニュートラルで
- vol.06 命に感謝していただく
- vol.07 豊かな生活を取り戻す秘訣とは
- vol.08 「頑張る」のではなくて
- vol.09 時代を越えて生きるということ
- vol.10 ありのままの自分でいられるものを創りたい
- vol.11 知らない世界に連れてって
- vol.12 不完全さこそ、素晴らしい個性
- vol.13 不得意なことはしない
- vol.14 矛盾があるから人生が楽しい
- vol.15 素の自分に自信を持つということ
- vol.16 目に見えない実在するもの
- vol.17 お金やモノより、人を残したい
- vol.18 音は自分の指の中にある
- vol.19 東京より、農場を想う
- vol.20 本質をしっかり見つめて、継続する — 農場のゆく年くる年
- vol.21 自由を捨てるのも、また自由!
- vol.22 念願の新しいトイレが完成しました