酪農家時代は1リットル90円の牛の乳を量産するのにとても苦労していました。多い時は1日に4000リットルのミルクを生産しました。体重800kgの牛に135kgの餌を与えました。酪農業会の組織、システムは巨大で完全にコントロールされていました。


牛から山羊に変え、今はそれぞれ1/10以下の体重と餌の量で1リットル1000円のミルクを販売していることになります。組織はなくなり自由の身となりました。かわりに、時間もお金も人脈も経験もないマイナスからのスタートとなり、軌道に乗せるまで我慢の日々が待っていました。子供たちの寝顔を見ながら可哀そうなことをしたかな、と何度も思いましたが、幸運なことにご縁に恵まれ何とか続けられました。

 

先週、日本語を学びに来ているマリーヌさんというフランス人の女性が4日間程ルーラルカプリ農場に来られて農場体験をしました。ファームステイはまだ準備できていないのですが、どうしてもさせてもらいたいと言われたので来てもらいました。そして、Webでもフロマージュブランを購入してくださり「フランスで毎日食べていた山羊のフロマージュブランを思い出した。それよりも、もっと美味しい!」と大感激してもらえたのです。本場のものに劣らない美味しさと言ってもらえて気分も最高で、いろいろな話も出来てとても楽しい体験でした。

  

ルーラルカプリでは、チーズはフロマージュブランフロマージュブランとヨーグルトのソフトクリームしか作っていません。ヨーロッパと日本は食文化が全く違いますので、今はいろいろな種類をたくさん作ってもやっていけません。ですから創造性と感覚と農場という資源の中から、出来るだけ少ない種類の最高のものだけに取り組むことにしています。はじめに美味しい山羊のミルクで作ったものは1種類のヨーグルトだけでした。それからフロマージュブランを作りました。その後、有精卵のプリンが出来、山羊のフロマージュブランとヨーグルトのソフトクリームヨーグルトでソフトクリームを作りました。これだけです。すべての人を満足させることは出来ないのですが、どこに出しても恥ずかしくないクオリティだと思います。中途半端ないろいろな商品よりも、よく出来た1品の方が良いというのがぼくの考えです。スタートは不得意なことはせず少ないほど魅力的なのです。

 

ミュージシャンがアルバムを作る時、曲数が多いとアルバムのクオリティが下がってしまうことがあります。たとえ良い曲でもアルバムにフィットしなければ外した方が良い作品となります。小説でも映画でも同じ。レストランもメニューが少ないほど良い店であることが多いです。イタリア料理店だからと言ってピッツァを焼かなければならない理由はないのです。最近インド料理店に行くとインド風うどんがあってビックリしました!笑 どちらかというとそういうのがないお店に行きたい・・・

 

さて、将来はルーラルカプリ農場でも食事が出来るようになりますが、どんなことになるのか楽しみです。ぜひ、プレッシャーをかけてやってください!

 

 

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