農場に問い合わせでよく聞かれるのは「定休日は何曜日ですか?」というものです。生き物を飼っているので休めない?確かにそれもあります。山羊達には定休日を分かってもらえません。毎日餌を与え、乳を搾ります。そして乳製品まで造りますから、社員はシフトで出勤日を決めています。(ちなみに完全週休2日、週40時間労働です。)

 

お店はついでに開けているというわけです。もちろんせっかく分かりにくい道を来てもらってお休みでは申し訳ないですし。ですが、ぼくの今の思い、定休日のない本当の理由は何かというと、「農場の当たり前の日常を訪れた皆さんと共有したいから」、ということになります。

 

ルーラルカプリ農場は観光農場ではまったくなく、普段のありのままをさらけ出したスタイルは、逆に訪れたお客様を唖然とさせたりします。たどり着いた時、当たり前のように山羊が農場内の道路の真ん中で遊んでいるのを見ると、なかなかテンション上がるそうです。古い畜舎は歴史を感じ、新しい物は手作り。いかにも農場らしさを狙ってます、みたいなのはここでは違和感になります。そもそも造花が好きな人なんているのでしょうか?朽ちていくのも美しさです。キャスティングはぼく以下、スリランカ人農場長を筆頭に若い美男美女?と個性豊かな障がい者たち。山羊、豚、馬、ウサギなど。農場の舞台裏を自由に見てもらいますので企業秘密などどこにもありません。スタッフ達には出来る限り農場を清潔に、お客様には気分良く過ごしてもらえるよう管理してもらっていますが、もう少しそこを何とかしたら?というのは多々あるはずです。でもそこがドキュメンタリーそのものなのです。

 

かっこ良く見せようなんて退屈です。親しみを感じません。あたり前が結果かっこ良く見えるのがクールなのです。欠点を見せることを恐れてはならないと考えます。それこそがリアルなのですから。今できるありのままを進化させて行けば良いかと。ボブ・ディランやジェリー・ガルシアの歌を聴いて上手いという人はいませんが、40年を超えても愛され続けているのはなぜでしょう?彼らのようなアーティストは本当にピュアで余計なものはなくとも「魂」と「詩」があるからではないですか?

 

不完全さこそ美しさを超えた個性であり、人は不完全なものに癒されたりもするものなのだとぼくは思うのです。

 

もう季節は春。そしてまた新しい展開がごく自然と進行中です。不細工ながらも「魂」と「詩」はいつも持っていたい、それがぼくのロマンです。

 

 

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