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辻和美 + factory zoomer「glass ⇄ plastic」 7月4日(土)~7月12日(日)

辻和美 + factory zoomer「glass ⇄ plastic」

 

もともとガラスを模したであろうプラスチックを再びガラスに戻す、という行ったり来たり企画も三度目。

今回はプラスチックが登場しはじめた創成期の色、柔らかく、未発達で、もろい、樹脂(*)の色をたくさん作っていただいた。それはちょっと黄ばんでいたり、乳白だったり、ところどころムラがあったりして、不純物を多く含んだ古いガラスにも似ている。辻さんのガラスにも樹脂色があり、硬さの中に樹脂のような柔らかさを見つけた。二つの素材の中に不思議な共通性を感じたときめき。今でもヘン子ちゃんカラーと呼んで楽しんでいる。

あるとき二人で、こんな色がプラっぽくて可愛い、樹脂っぽいね、なんて言い合いながら、ガラスのテストピースをプラスチックのように存在(ぞんざい)に扱い並べて見た。ガラスも炉の中で化学変化するので、思った通りの色に出ないことも多いと唸る辻さん。果たして…?と委ねることしか出来ない私だが、後日ペットボトルの写真が送られてきた。笑えるぐらいプラスチックに見えるけど、もちろんガラス。これだ!これぞヘン子中のヘン子ちゃん。今まで何本買って捨てたか分からないペットボトルという存在。

50~60年代頃になるとプラスチックの精度は上がり、鮮やかな着色が可能になり、高度経済成長期の生活をポップに彩った。そんなイケイケな時代を思い出すような、料理が映えなさそうなバッドテイストギリギリな色だってこの企画にはぴったりだ。だってこれはひとつの素材であり形だから。たとえ道具であっても使い方を考えさせない、もの優先の存在に圧倒されたいんですよ私は!!!何気ないやり取りや、日常の中からエッセンスを絞り出すようにして作られた作品だからこそか、辻さんのガラスは「ものを持っている」という実存感がある。さて、われわれの未来やいかに。

先行き不透明な時代ではありますが、相変わらず人が作るものは楽しい。とりあえず、いまを生きましょう。

古くは人間が樹液や動物の骨などの自然物を溶かして固めて形を生成していた事がプラスチックのはじまり。そこに合成化学物質を加えて現在のプラスチックへと転じた。

 

【日 時】

2020年7月4日(土)~7月12日(日)
12:00~18:00
※休み 火曜日

 

【場 所】

kit 2F
京都府京都市上京区信富町299

 

※詳しくはこちらをご覧ください。

 
 

 

 

住宅雑誌「チルチンびと」

1997年の創刊以来、環境・風土と共生する木の家づくりと
暮らしの知恵を取り上げ続けてきた『チルチンびと』は、
読者の皆さんの思いに真摯に応えるために季刊へと変更し、
いっそう充実した誌面づくりに取り組んでいます。

*誌名「チルチンびと」について*

アメリカ・アリゾナ州に居留するナバホ族の地名からもらった。
“チルチン”とは、食用や薬用に
なる小さな赤い実をつける植物、
“ビ” は接続詞、
“ト” は水を意味する。
大地の恵みと天の恵みをつなげたこの地名は、
ナバホの人びとのゆるぎない暮らしぶりを語ってやまない。

 

チルチンびと広場

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