今村知佐 ガラス展

やさしく、愛らしいフォルム、そして可愛い削り柄。
私たちを温かく、幸せな気持ちにしてくれる器や蓋物を手がける作家、今村知佐さん。

これが彼女の制作者としての一面だとすると、もう１つ、彼女には有名ホテルや建物に設置された圧巻のアートワークを手がける制作者としての一面もあります。
とあるインタビューで「アートワークも器もガラスという素材が綺麗に見えることがゴールという点では同じ」とおっしゃっているのを目にしました。
彼女には、器もアート作品も同様の、「ガラス」がとりうる１つのカタチなのだと思います。

今回の展示にあたり、彼女にモノづくりについて訪ねてみたところこんな答えが返ってきました。
「ガラスという素材が持つ美しさや強さは私の力には及ばない。
　その素材力を活かしたモノづくりをしていくことが良いものを作ることにつながるのではないかと感じています。」
敬愛して止まないガラスが美しく見えるカタチとデザイン。
そこにに辿り着く道のりこそが彼女のモノづくりなのではないかなと思います。

そんな今村さんの作品たちを存分にご覧いただける個展です。
ぜひ足をお運びください。