10月8日(土) ~
12月18日(日)
播磨みどり 裏側からの越境/HARIMA Midori Crossing the Boundary From Behind
播磨みどり(1976年生まれ)は、版画を介して様々なメディアの作品を手掛ける現代美術家です。
印刷物の持つ「複製」と「量産」という特性に興味を抱く播磨は、雑誌や新聞など既存のメディアをコピーし貼り合わせた立体作品やそれらを用い構成したインスタレーションを制作し、国内外で発表しています。
本展のタイトル「裏側からの越境 / Crossing The Boundary From Behind」は版画の特性に由来します。
版画は、ポジとなる表のイメージを想像しながら、ネガである版を裏側から制作するという工程によって完成します。
制作途中は裏側から間接的にしか見ることができません。
播磨はインクや光が版の裏側から越境するという事象に注目し、表現としての可能性を追求してきました。
本展では、「版画や印刷物におけるフィクショナルな時空間」をテーマとしたインスタレーション、映像の新作を発表します。
その一部の作品は展覧会に先立ち、FASで滞在制作したものです。
また、1年間、毎日出るゴミを使って1日1つの立体を制作し、日々の消費行為を可視化した《Democracy Demonstrates》(2017)を再構成して展示します。
今回の作品制作のために、播磨は藤沢市内のごみ処理施設を取材したり、スタジオと周辺環境に改めて目を向けたりしました。
この地と深く結びついて生み出された作品を是非ご覧ください。
- 播磨みどり HARIMA Midori - 1976年横浜市生まれ。2000年女子美術大学芸術学部絵画科版画コース卒業。 2001年渡米し、主にニューヨーク、サンフランシスコを拠点に作品の制作、発表をおこなう。 2017年帰国し、2018年-2019年文化庁在外研修員として香港に滞在。 現在は藤沢市内にスタジオを構え制作活動をしている。 近年の主な展覧会に「フル・フロンタル 裸のサーキュレイター」(2020年、三越コンテンポラリーギャラリー/東京)「Lyrics, Gestures and Games」(2017年、Kala Art Institute/バークレー)、「The Big Scene: Seven sights」(2015年、MMCA 韓国国立現代美術館 コヤンレジデンシー/コヤン)、「Year Without a Summer」(2017年、Maho Kubota Gallery/東京)などがある。
日 時 | 2022年10月8日(土)〜12月18日(日)10:00~19:00(入場は18:45まで) ※休館日 月曜日(10/10(月)は開館)、10/11(火) |
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場 所 | 藤沢市アートスペース 神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス6階 |
参加費 | 無料 |
H P | https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/FAS/ |
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備 考 | ■播磨みどりアーティストトーク 日時:2022/10/9(日)14:00〜15:00 企画展「播磨みどり 裏側からの越境/HARIMA Midori Crossing the Boundary From Behind」の出品作品について、アーティスト本人が解説します。 定員:15名 ※要事前予約 対象:どなたでも 参加費:無料 ※詳しくはこちらをご覧ください。 |