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9月17日(土) ~

10月10日(月)

林友子展

ギャラリーやまほん 林友子展

– 略 – 塗って、彫り、また塗り重ね、砥ぐ、削る、擦る、光の変化を見る。
そんな手の行為は行きつ戻りつ、順番や終わりの決まりはない。
木工、塗物、、、カテゴリーや文脈は無い。
繰り返していく中で、透明な時間は静かに身体の中に沈殿する。
足元から次第に浸っていく時もあれば、水面の光を遠くに感じるほどに深くその中に沈んでいく時もある。流れに任せているうちに振り返ると、中洲のように堆積している時もある。
なによりも自分自身が不確実であるから、透明な存在を片隅に置いて、その気配を感じつつ、煩雑な日常に身を置きたい。

無いと気づいたから在ることに気づくのか
在ると知ったから無いと気づくのか

平面と額(シカク)は透明な時間への入り口なのである。

林友子

記憶の堆積。
私が初めて林友子の作品に出会った時の魅力はそんな言葉に置き換えられます。
林が好んで作品に用いる土や漆喰、紙、木といった自然素材の魅力にも感じましたが、時間を重ね、作品に触れていくにつれ、林がじっくりと手をかけ、眼を費やした時間の蓄積が浮かび上がり、重なり合います。
画面からはどこか軽やかな風が吹き、時に闇をも感じさせる境地にも誘います。
繊細な心が揺れ動く様は記憶と感情の重なりとなり、しっかりと作品に堆積されているようです。
私たちの生きる現代はデジタル社会の利便性と効率化に価値をおくと同時に生身の人間の生、自然、目に見えない気配にも触れ、豊かさの本質を思考することも必要だと考えられます。
どうぞ、本展で作品に触れ、林友子のパワーを感じて頂けると幸いです。

日 時2022年9月17日(土)〜10月10日(月)11:00~17:30
※定休日 火曜日
※作家在廊日 9/17(土)
場 所ギャラリー やまほん 三重県伊賀市丸柱1650
H Phttp://www.gallery-yamahon.com
S N S
備 考※詳しくはこちらをご覧ください。

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