6月17日(火) ~
7月23日(水)
二の関 中染 ~作業の現場より
私は長年染色加工業に携わってまいりました。
染色には糸や織布など媒体に関してはもちろん、「美術」「歴史・文化」「化学」「産業」「ファッション」など様々な目線、接し方、アプローチの仕方があり、染色について述べられてる論文などは文系・理系問わず盛りだくさんです。
図書館に行ってあれこれと関係書籍を手に取ってみていると面白くて長居してしまいますね。
今回はこの面白さをテーマにした展示企画です。
彩度の高い派手なもの、木綿本来の色味を残したシンプルなもの、和装品、そして『染めたはいいけれど商品化しづらいもの』など。
技術者の視点から作業場からのご紹介です。
どうぞご覧ください。
二の関 中染 二関孝宏
二関孝宏(にのせき たかひろ) - instagram 1972年 宮城県仙台市生まれ( 1999年より 仙台の染色工場でアルバイト 2005年より 東京の注染工場に勤務 2010年より 大阪府堺市の注染工場に勤務 2015年 京都にて「二の関 中染」開業 京都市北区にて注染(*1)という技法をベース染色活動を行う。 野菜の形状などをモチーフに柄を考え染めている。
*1 注染(ちゅうせん)
型染の一種。折り畳んだ状態の生地に染料を注いでいく技法。
江戸時代中期ごろ、手拭いなどがこの技法によって染められ始める。