6月14日(土) ~
6月22日(日)
宮下敬史 個展 Takafumi Miyashita Solo exhibition BREATH
6月に宮下敬史さんの個展を行います。およそ4年ぶりとなる展示。
定番のカトラリーからお茶道具、大小さまざまなお盆やお皿など宮下さんの今の仕事を幅広くご覧いただけたらと思います。
ここ数年、一点いってんの魅力がさらに凝縮してきたように感じる宮下さんの作品。
妙に引き込まれてしまうんです。なんだか意味深で。
小さな茶托からも壮大な流れを感じて、思わず木目を手をなぞってしまう。
指に伝わってくる表情は模様なんかじゃなくその木の生きざま、ストーリーなんだと思うとカッコいいなと余計に惚れ込んでしまう。
丁寧に削り出された作品がまとう、長い時間ずっと息をひそめてきたような静けさも、荒々しい生を感じさせるような緊張感も。
その木が生きてきた場所、時間、空気。その時その瞬間の息遣い。
ひとつひとつの木の個性を封じ込めず、呼吸を合わせ、無理をさせず必要なだけ時間をかけて、その木だけが知る物語を引き出す。
最近特に力を入れて向き合っているというお盆や大きな鉢は、宮下さんが木に思う存分語らせた長編大作のようなもの。
一篇ずつ読み解くように見ていただけたらと思います。